2025年8月2日、東京・後楽園ホールで行われたプロボクシング興行で、前代未聞の悲劇が起きました。
日本ライト級4位の浦川大将さん(28・帝拳)と、日本スーパーフェザー級5位の神足茂利さん(28・M・T)が、同じ大会で急性硬膜下血腫により試合後に開頭手術を受け、その後相次いで死亡。
国内ボクシング史上初となる異常事態です。
この記事では、両選手の試合から死去に至るまでの経緯を時系列でまとめ、過去の類似事故や関係団体の対応についても整理します。
事故の概要
2025年8月2日、東京・後楽園ホールで行われたプロボクシング興行で、前例のない悲劇が発生しました。
日本ライト級4位の浦川大将さん(28・帝拳)と、日本スーパーフェザー級5位の神足茂利さん(28・M・T)が、それぞれの試合後に急性硬膜下血腫を発症し、開頭手術を受けましたが、8日と9日に相次いで死亡しました。
浦川さんは挑戦者決定戦で8回TKO負けを喫し、後頭部を強打して失神。神足さんはメインイベント終了後に意識を失い、どちらも搬送後に手術が行われました。
同じ興行で2選手が同じ症状で倒れ、その後亡くなるのは日本ボクシング史上初で、JBC(日本ボクシングコミッション)やJPBA(日本プロボクシング協会)には再発防止策の早急な検討が求められています。
亡くなった2名の選手
神足茂利(M・T)
項目 | 内容 |
---|---|
氏名 | 神足 茂利(こうたり しげとし) |
生年月日 | 1996年9月2日(享年28歳) |
出身地 | 愛知県名古屋市 |
身長 | 約178cm |
血液型 | B型 |
ファイトスタイル | 右ボクサーファイター(オーソドックス) |
所属ジム | M・Tジム |
アマ戦績 | 約73戦50勝(5RSC)23敗 |
プロ戦績 | 12戦:8勝(5KO)2敗2分 |
神足選手は愛知県名古屋市出身で、中学時代からボクシングを始め、日本大学時代にアマチュアで強豪として活躍。その高い実力と堅実なスタイルを武器に、プロ転向後も着実にキャリアを積み上げ、東洋太平洋級のタイトルマッチにも挑戦していました。
浦川大将(帝拳)
項目 | 内容 |
---|---|
氏名 | 浦川 大将(うらかわ ひろまさ) |
生年月日 | 1997年3月7日(享年28歳) |
出身地 | 東京都葛飾区 |
身長 | 約178cm |
血液型 | A型 |
ファイトスタイル | オーソドックス(右ボクサーファイター) |
所属ジム | 帝拳ボクシングジム |
アマ戦績 | なし(プロたたき上げ) |
浦川選手は、プロたたき上げとして帝拳ジムで鍛えられ、全日本新人王も獲得した実力派でした。その若く熱いリング人生は、28歳という若さで絶たれ、国内ボクシング界に深い衝撃を残しました。
事故発生から死亡までの時系列まとめ
試合当日:2025年8月2日
後楽園ホールで行われた興行では、複数の注目カードが組まれ、多くのファンが詰めかけていました。
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セミファイナル:日本ライト級挑戦者決定戦
浦川大将(帝拳) vs 齊藤陽二(角海老宝石) -
メインイベント:東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ
神足茂利(M・T) vs 現王者
浦川大将さんの試合経過
日本ライト級挑戦者決定戦(セミファイナル)
相手:齊藤陽二選手(角海老宝石)
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8回TKO負け。齊藤選手の強烈な右ストレートを受け、背中から倒れキャンバスに後頭部を打ちつけ失神。
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担架で運ばれ、医務室で一度は意識が回復。会話もできる状態に戻る。
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しかし救急搬送中に意識レベルが低下。急性硬膜下血腫と診断され緊急開頭手術を受ける。
神足茂利さんの試合経過
東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ(メインイベント)
現王者と対戦し、判定引き分け。
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試合後、退場して医務室に戻った直後に意識を失う。
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救急搬送され、同じく急性硬膜下血腫のため開頭手術を受ける。
術後の経過と訃報
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8月8日:神足さんが28歳で死去。
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8月9日午後10時31分:浦川さんが死去。
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一つの興行で2人が同じ症状で倒れ、手術後に亡くなるのは日本ボクシング史上初。
ネット上の反応は?
ボクシング界ちょっと死亡事故が多すぎる…
試合中にボクサーが危険な状態と判断したらレフェリーやセコンドがすぐに止める!
リングの近くには専門医の常駐とすぐに緊急搬送できるように救急車も常駐しておく!
素人にはこのくらいの案しか浮かばない…
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします
— さすらい (@sasurai1192) August 9, 2025
急性硬膜下血腫
プロボクシング同一興行で2人死亡
ルールで認められている技であっても死亡リスクが高いのであれば、例えばフェンシングのようにセンサーで勝ち負けを判定するような方式は取れないものでしょうか?
熱狂ファンからすれば流血して闘ってる姿をみたいということなのでしょうけど。— ひまわり🌻雪組❄️🌐 (@SunflowerKansai) August 9, 2025
プロボクシングの神足茂利選手28歳死去
試合後に医務室で意識を失い救急搬送
「急性硬膜下血腫」で死亡昨年も、試合後に意識を失い硬膜下血腫で穴口一輝選手が23歳で亡くなっている
急性硬膜下血腫は、頭部外傷による脳挫傷や血管損傷が原因
https://t.co/IpPvhSHs5k pic.twitter.com/NShnoLLHwE— 広島人 (@B1zS2y9ilm6KLxX) August 9, 2025
浦川選手も亡くなられたのか。
1つの興行で2人死亡者が出てしまうって
ほんとにボクシング怖いし選手は命かけてリング立ってるんだよな
見てる側が下手に打ち合え!とか言えない
ご冥福をお祈りします。— YUYU (@yu______yu4646) August 9, 2025
神足茂利さん、浦川大将さん
ボクサー2人死亡か、、
重岡銀次郎さんは今どのような状態だろうか、、、
ボクシングは本当にレベチで危険な職業だからね、、、🥲— O87(🌸)🕯性虐待被害者 (@O87_1456) August 9, 2025
まとめ
今回の事故は、国内ボクシングの安全性に対する大きな警鐘です。
2人とも28歳という若さで命を落とし、同じ興行で同じ症状という異常事態は、これまでのルールや医療体制を根本から見直す必要性を突きつけています。
今後のJBCやJPBAの動きが、国内ボクシング界の未来を左右することになるでしょう。