NHK党の立花孝志党首が、元兵庫県議・竹内英明氏(享年50)に対する発言をめぐり、遺族から名誉毀損罪で刑事告訴されました。
竹内氏は、県政の疑惑を追及していた百条委員会の委員として活動していましたが、誹謗中傷に苦しみ、2024年1月に自ら命を絶ったとされています。
遺族は「死者への侮辱は許されない」として告訴に踏み切りましたが、実は立花氏には過去にも、たびたび物議を醸す“暴言”や過激な発言がありました。
今回は、今回の騒動に至るまでの経緯を振り返るとともに、立花孝志氏の問題発言を5つ厳選してご紹介します。
第1章|竹内英明氏に対する問題発言(2023〜2024)
まずは、刑事告訴のきっかけとなった発言を見ていきましょう。
1.「お亡くなりになったといっても自業自得」
→ 自殺の責任を本人に押しつけるような内容で、遺族や視聴者に大きな衝撃を与えました。
2.「悪いことしてるから死んだんやろ」
→ 故人を侮辱するような言い回しで、SNSでも「さすがに言い過ぎでは」と批判が相次ぎました。
3.「死んで説明責任を果たさないのはずるい」
→ 「逃げた」と受け取られるこの発言には、遺族をはじめ多くの人が強い違和感を抱いたようです。
4.「竹内英明はありもしない噂話を作った人」
→ 竹内氏が県政を追及していた事実を“捏造”と断定し、政治家としての名誉や実績を否定する内容でした。
5.「逮捕予定だった」
→ 兵庫県警の本部長が「そのような事実は一切ない」と完全否定しています。
この虚偽発言は、名誉毀損性が特に強いとされ、今回の告訴理由の中心と見られています。
第2章|過去の“暴言・問題発言”まとめ
立花氏は今回の件に限らず、これまでにも以下のような過激な発言で注目を集めてきました。
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「NHK職員の個人情報をどんどん公開する」
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「党関係者に“過激な選挙活動”を支持するような発言」
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「マスクは意味がない」「コロナはただの風邪」
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「議員なんて馬鹿ばっかりだ」と他議員を名指しで非難
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「政治家をぶっ壊す!」という挑発的スローガン
これらの発言については、一部の支持者から「本音を言う政治家」と評価される一方、
「行き過ぎた言論」「常識を欠いた公人」として批判されることも少なくありませんでした。
第3章|なぜここまで過激になるのでしょうか?
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選挙期間中も、その前も、証拠も論拠もなく攻撃し、暴言を吐き、暴力行使を身内に指示する等をやっていた。捜査機関、早く逮捕しなさい。https://t.co/Q8TdeGXFXF
— Æriål (@tayopo) July 21, 2025
立花氏は一貫して「言論の自由」を主張しており、自身の過激な発言も「真実を伝えるための表現」としています。
しかしながら、その“自由”が、他者の名誉や尊厳を傷つける内容であれば、法的責任を問われる可能性があります。
また、意図的に炎上を起こすことで注目を集める“炎上商法”や、「敵を作ることで支持を固める戦略」といった見方もあります。
第4章|刑事告訴で問われる「言葉の責任」
今回の遺族による刑事告訴は、「死者への名誉毀損」が刑法上成立するかどうかという重要な論点を含んでいます。
京都大学大学院の藤井聡教授は、「事実と異なる内容を不特定多数に拡散した場合、死者に対しても名誉毀損が成立する」と述べており、今後の捜査の進展が注目されます。
これは単なる言い争いではなく、「言葉」が持つ責任と影響力について、社会全体に問いかける重大なケースとなっています。
まとめ
立花孝志氏は、過去から現在に至るまで、数々の過激な発言で世間の注目を集めてきました。
今回の刑事告訴は、その“言葉の代償”がついに法的に問われるという、極めて深刻な事態といえます。
過去の言動を振り返ると、今回の件は偶然の失言ではなく、積み重ねてきた言論姿勢の延長線上にあるとも受け取れます。
SNSや動画配信を通じて、誰もが発信者となれる今。
言葉は人を傷つけ、社会を動かす力を持っています。
その責任を、私たちも改めて考えるべき時が来ているのかもしれません。