1975年に放送が始まった『秘密戦隊ゴレンジャー』から、約50年にわたって続いてきた「スーパー戦隊シリーズ」。
その最新作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』をもって、シリーズがついに終了することが明らかになりました。
半世紀もの間、子どもたちの“ヒーロー像”を形づくってきた国民的特撮がなぜ幕を下ろすのでしょうか?
そして、この番組から羽ばたいた松坂桃李さん、横浜流星さんをはじめとする“戦隊出身俳優”たちとは?
この記事では、シリーズ終了の背景と、そこから誕生したイケメン俳優たちの系譜をまとめて紹介します。
スーパー戦隊シリーズとは?国民的ヒーロー番組の歴史

「スーパー戦隊シリーズ」は、テレビ朝日系で放送されてきた特撮ヒーロー作品群の総称。
赤・青・黄など、色とりどりのスーツを着たヒーローたちが、仲間と協力しながら悪に立ち向かう姿が描かれてきました。
初代『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年)から始まり、
ロボット戦や合体メカ、チームプレーを軸に子どもだけでなく大人の心も掴み続けました。
また、このシリーズは“俳優の登竜門”としても知られ、
数多くの若手がここから芸能界の第一線へと羽ばたいています。
スーパー戦隊シリーズが終了する本当の理由とは?

関係者によると、制作費の高騰と関連グッズ収益の減少が主な要因とされています。
かつては玩具メーカーのバンダイが販売する戦隊ロボや変身アイテムが爆発的にヒットし、
番組制作を支える大きな収入源になっていました。
しかし近年は、少子化に加え、子どもたちの関心がYouTubeやスマホゲームなど多様なコンテンツに分散していました。
「ヒーロー番組=おもちゃが売れる時代」が終わりを迎えつつあります。
さらに、映像のクオリティ維持やCG制作にかかるコストも上昇しています。
東映・テレビ朝日ともに「2本柱(戦隊と仮面ライダー)の維持は難しい」と判断したと見られます。
つまり、スーパー戦隊シリーズの終了は、時代の変化とビジネス構造の限界による“必然の幕引き”だったのです。
スーパー戦隊シリーズが生んだイケメン俳優たちとは?
シリーズ終了を惜しむ声の多くは、「あのヒーローたちがいたから今のスターがいる」というものです。
実際、ここから数多くの人気俳優が誕生しています。
以下は、その中でも代表的な“戦隊出身イケメン俳優”たちです!
松坂桃李(まつざか・とおり)

出演作:『侍戦隊シンケンジャー』(2009年)志葉丈瑠/シンケンレッド役
→ 戦隊シリーズをきっかけに一躍注目を浴び、映画『娼年』やドラマ『この世界の片隅に』など、多彩な役で活躍。
今では日本映画界を代表する実力派俳優に成長。
横浜流星(よこはま・りゅうせい)

出演作:『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014年)ヒカリ/トッキュウ4号役
→ 爽やかなビジュアルで一気に人気に。
その後『あなたの番です』『流星の絆』などヒット作に出演し、若手俳優のトップランナーへ。
志尊淳(しそん・じゅん)

出演作:『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014年)ライト/トッキュウ1号役
→ トッキュウジャーで主演を務めたのがブレイクのきっかけ。
その後『女子的生活』『極主夫道』などで柔軟な演技力を見せ、NHK・民放を問わず引っ張りだこに。
西銘駿(にしめ・しゅん)

出演作:『動物戦隊ジュウオウジャー』(2016年)風切大和/ジュウオウイーグル役
→ 沖縄出身の明るいキャラクターで人気を集め、以降も舞台やドラマで活躍中。
中尾暢樹(なかお・まさき)

出演作:『動物戦隊ジュウオウジャー』(2016年)アム/ジュウオウタイガー役
→ 特撮を経てモデル・俳優業で幅広く活動。
若手俳優層の中でも高い注目を集めている。
なぜ戦隊シリーズが俳優の登竜門になれたのか?
戦隊シリーズの特徴は、1年間レギュラーで放送される長期撮影体制。
若手俳優にとって「芝居の基礎・立ち居振る舞い・チームワーク」を学ぶ絶好の現場でした。
また、ヒーローとして子どもたちの憧れを背負うことで、自然と“見られる意識”や“責任感”も育つ。
撮影現場では、アクション・感情演技・アドリブと多彩なスキルを身につけられるため、
「ここを通ればどんな現場にも対応できる」と言われるほどでした。
実際、松坂桃李さんもインタビューで「戦隊で得た経験が今の自分を作った」と語っています。
ネット上の反応は?
スーパー戦隊シリーズ終了、このカウントダウンが本当になるとは…。#スーパー戦隊50周年 pic.twitter.com/pMtn6cnVvs
— きらっち (@Kiratchi0328) October 30, 2025
【スーパー戦隊シリーズ 終了の報に関して】
1975年から半世紀。この偉大な歴史が幕を閉じるという現実に、胸が締め付けられます。
『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の一員として、私たちは「修行」を通じて、戦隊の魂、そして絆の重さを学びました。… https://t.co/N1qwF4aWJh pic.twitter.com/Z2W0Juy6vd— 福井 未菜 (@mina_fukui) October 30, 2025
スーパー戦隊シリーズがゴジュウジャーを最後に放送終了とのニュースが!
ずっと続くものだと思ってたよ、、、😥 pic.twitter.com/QkEoCnAWVX
— Morikawa (@Morikaw90702047) October 30, 2025
スーパー戦隊シリーズが終了するのとても寂しい。
星獣戦隊ギンガマンでTVデビューしてからもう27年とかかな。今も家の玄関をギンガイオーが守ってくれてます。
長い間夢を与えてくれてありがとう。
お疲れ様でした。永遠に。#ギンガマン pic.twitter.com/xzIf8UxMkP— 山内秀一(VISUNAVI Japanプロデューサー) (@s_yammauchi) October 30, 2025
テレビ朝日「スーパー戦隊シリーズ」 現在放送中の作品を最後に放送終了へ https://t.co/0XmquESOqU
全男子の憧れでした。ありがとうございました🙏 pic.twitter.com/CKBBqOJ0HZ
— ファンキー加藤 (@funky_kato1978) October 30, 2025
まとめ
スーパー戦隊シリーズは、ただの子ども向け特撮ではありませんでした。
そこには、夢を与えるヒーローたちと、
彼らを演じることで大きく成長した俳優たちの物語がありました。
制作体制や時代の流れにより幕を下ろすことになっても、
このシリーズが生んだ“スター誕生の物語”は、これからも語り継がれていくでしょう。
50年の歴史に、心からの敬意と「ありがとう」を込めて。