長野市のJR長野駅善光寺口で22日に発生した男女3人の死傷事件。
命を落とした日本郵便の社員の丸山浩由さん(49)は、仕事の傍ら、長野市内の少年サッカークラブでコーチを務め、熱い指導で子どもたちに慕われていました。
今回の記事では、みんなに親しまれた丸山浩由さんについて、まとめていきます。
長野駅前3人殺傷事件について
22日の夜に長野駅のバス乗り場付近で起きた連続殺傷事件では、男女合わせて3人が男に刃物で次々と刺され、長野市の49歳の男性会社員が死亡しました。
長野市の日本郵便の社員「丸山浩由さん(49)」が死亡し、37歳の男性と46歳の女性が重軽傷を負いました。
男は無言で無差別に襲った3人を次々と刺したといい、死亡した丸山さんは胸と背中の2か所を刺されていました。
抵抗した際に手などにできる傷がなかった事から、本当に突然の不意の出来事だったということが分かります。
犯人の画像を公開
▽身長は1メートル70センチ前後
▽頭には白い布のようなものを巻いて
▽白い手袋をはめ
▽めがねをかけていたほか
▽口元にひげかマスクのようなもの
警察は、専用のフリーダイヤルを設置して情報の提供も呼びかけています。
情報提供は「0120-007-285(長野中央警察署)」
丸山浩由さんの人柄
地域貢献をする優しいパパ
日本郵便の社員として働く傍ら、丸山さんは4人家族で、息子を連れてサッカーの練習に出かけたり、地域の草むしりなどに率先して取り組んだりと地域に貢献していたそうです。
丸山さんの息子が幼かった頃、庭で親子がサッカーをして遊んでいるのをよく見かけたと、ご近所の方のコメントがありました。
サッカークラブのコーチ
「誰に対しても優しかった」
地元サッカークラブのコーチとしても熱心に指導をしていた丸山さんは、周囲の大人にもサッカーを教えた子どもたちからも親しまれていたそうです。
サッカークラブを卒業した子どもたちにまで、サッカーの試合を見にきてくれるなど交流があったそうです。
お酒が好きだった
多くの飲み友達から、その人柄が親しまれてきた丸山さん。
長野市内のバーで常連客だったそうで、この事件の日もバーで飲んだ帰りだったといいます。
最後に立ち寄ったバーは、こちらだと思われます。
このバーのオーナーの男性は、このようにコメントしています。
常連客らと献花に訪れ「犯人が捕まるまで、丸ちゃんを送り出せない。早く捕まってほしい」
バーの常連客で仲の良かった夫婦は、丸山さんは「先輩パパ」として、よく子育てのアドバイスをしてくれたそうで、いつか子供を見せたいと思っていたが、その願いは叶わなかったそうです。
サッカーのコーチとして熱心に指導していたのに・・・
刺されて亡くなった丸山浩由さん(49)は地元サッカークラブのコーチで、子供たちから慕われていました。
チームで指導を受けた子ども達が献花に訪れ、悲しみのコメントを残しています。
高校1年の男子生徒(16)のコメント
「気さくで明るいコーチだった」と振り返った。練習の合間には「何事も楽しんで」と、丸山さんから勉強や仲間との接し方も教わったという。「サッカーも、サッカー以外のことも、教えてくれたことを忘れたくない。ずっと見ていてほしい」と言葉を絞り出した。
中学3年の男子生徒(15)のコメント
丸山さんと最後に会ったのは昨年夏だった。当時所属していたチームが出場した大会に応援に来てくれた。丸山さんの「自分の個性をはっきりだせ」という指導が、自身の今の強みとなっているという。「丸山コーチみたいに人を引っ張り、信頼される選手になりたい」と語った。
単に勝敗だけでなく、人間性も成長させてくれたとし、「『プレーできることに感謝の気持ちを持て』と教わった」
丸山さんが「高校サッカーで成長する姿をみるのが楽しみだ」と話す姿が印象に残っており、自身も高校でサッカーを続けるつもりで、「恩返しできるようになりたい」と声を震わせた。
まとめ
こんな良い方が一瞬で命を奪われてしまうだなんて、残酷としか言いようがありません。丸山浩由さんの御冥福をお祈り致します。