エイズが増加した理由はコロナ禍での検査控え?HIV感染994人・発症率33%

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厚生労働省のエイズ動向委員会は26日、2024年の新規HIV感染者数が994人となり、前年より34人増加したと発表しました。

エイズを発症していた患者も332人にのぼり、発症率は過去20年で最高の33%になっています。

背景には「コロナ禍での検査控え」が影響しているとみられ、専門家は早期検査と治療の重要性を呼びかけています。

今回の記事では、HIV感染者数が増加した理由についてまとめていきます。

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目次

新規HIV感染者994人・発症者332人に増加

2024年に新たにHIV感染が確認されたのは994人

前年から34人増加し、2年連続の増加となりました。

さらに、感染が判明した時点で既にエイズを発症していたのは332人で、こちらも前年より41人増えています

全体的には過去20年の中では低水準に位置しますが、「減少傾向から再び増加に転じている」点が注目されています。

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なぜ増えた?最大の理由は「検査控え」

今回の調査で特に注目されるのは、発症率が33.4%と過去20年で最も高かったことです。

その背景について、エイズ動向委員会は「コロナ禍でHIV検査を受ける人が大幅に減少し、感染が長期間見つからず、発症してから判明するケースが増えた」と指摘。

つまり、実際の感染者数以上に「発見が遅れている」ことが問題とされています。

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HIVとエイズの違いとは?

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染すると、数年〜10年近い無症状の潜伏期間を経て免疫力が低下し、エイズを発症します。

発症すると命に関わる感染症やがんを引き起こす可能性がありますが、現在では治療薬でHIVの増殖を抑え、エイズ発症を防ぐことが可能になっています。
そのため「早期発見・早期治療」が何より重要です。

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治療・予防の進歩:PrEPの普及もカギ

近年では、PrEP(曝露前予防内服)と呼ばれる予防薬を服用することで、HIV感染のリスクを約99%減らせるとされています。

しかし、日本ではまだ認知度が低く、使用者も限られているのが現状です。

委員会は「感染リスクがある人は定期的に検査を受け、必要に応じて予防や治療を検討してほしい」と強調しています。

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ネット上の反応は?

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まとめ

今回の発表で見えたのは「感染の増加」だけでなく「検査の遅れによる発症率の上昇」です。

コロナ禍で止まっていた検査機会をどう取り戻すかが、今後の課題といえるでしょう。

「低水準だから安心」とは言えない状況であり、再び感染が広がらないよう、社会全体での啓発と検査体制の充実が求められています

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